7月8日に起きた安倍元総理銃撃事件。
殺人容疑で逮捕された山上徹也容疑者の動機がだんだんとわかってきました。
Twitterや、事件前に送った手紙などがどんどん公開され
山上徹也容疑者の壮絶すぎるハードな人生に、同情する人もでてきてしまっています。
多くの人に衝撃を与えた事件の背景にあったものは何なのか。
なぜこんなにも惨い事件の容疑者に同情してしまう人がでてくるのか。
山上徹也容疑者が同情される理由を生い立ちとともにまとめてみました。
山上容疑者を思うと涙が出てくる 母親、朝起会(実践倫理宏正会)入信 ネグレクト 兄、小児がん 父親、自殺 母親、統一教会(世界平和統一家庭連合)入信 献金1億円 兄、自殺 小児がんと聞きつけると宗教の勧誘が来ることがあるらしい。 人の弱みにつけ込んで、騙して金巻き上げて、絶対に許せない。

出生
1980年、山上容疑者は裕福な家庭で育ち大阪市立大学生活科学部を卒業した母親と
京都大学を卒業し民間企業で働く土質の技術士であった父親との間に生まれました。
やがて父親は妻(山上容疑者の母)の祖母の会社に入社し、最終的には取締役まで出世したそうです。
両親ともに学歴が高く、かなり裕福な家庭に生まれたといえます。
可哀そうな生い立ち①:母親が『朝起(あさおき)会』という宗教にハマる
山上容疑者の母親は統一教会にはまる前に、朝起会という宗教にはまってしまったといいます。
朝起会とは一般社団法実践倫理宏正会という団体で、『朝の誓』を唱えるなど宗教団体のような活動をしている団体です。
朝起会では、『朝の誓』の言葉を唱えるなど、生活倫理を実践する社団法人ということになっており、宗教団体であることを否定しています。しかし、事実上の宗教ではないかと指摘する声もある」
デイリー新潮
可哀そうな生い立ち②:ネグレクト
朝起会にはまってしまった母親は、朝5時に山上容疑者ら子供を置いてでかけてしまうこともあったそうです。
近所の方の話によると
子育てをほっぽらかしにしてその宗教の集まりがあるからと、朝の5時とかに出かけてまうんです。当時、2歳か3歳かの男の子が冬も裸足で家の外に出てきて、泣きながら母親を探してるんですわ。(中略)
おしっこやうんちで重くなったおむつをはいているから、半ケツ状態で可哀そうでした
と、当時泣きながら母親を探す子供たちがいたと話しており、
小さいことから母親によるネグレクトがあったようです。
可哀そうな生い立ち③:父から母へのDV
近所の人がまた、父親が母親によく怒鳴りつけている声が聞こえたと話しています。
よく怒鳴り声が聞こえる家やったんですよ。お父さんがお母さんを怒鳴りつけてね、呂律も回っていなかったから、たぶん、お酒飲んでいたんやろうな。
可哀そうな生い立ち④:父が飛び降り自殺
1984年、山上容疑者が4歳のときに突然父親が自殺しました。
父親は母親が宗教にのめりこんだことによるノイローゼとアルコール依存症だったようです。
近くのマンションからの飛び降り自殺でした。
当時4歳の山上少年の心は傷ついたに違いありません。
可哀そうな生い立ち⑤:兄、小児がんで片目を失明
山上容疑者の1つ上の兄に小児がんが発覚。
抗がん剤治療から片目を失明してしまいました。
山上容疑者の母親は夫を自殺で亡くし、長男は片目を失明、さらにこの3年ほど前に実の母を亡くしており
このあたりから教団にハマっていったと、山上容疑者の叔父が話しています。
可哀そうな生い立ち⑥:母親の多額の献金
叔父にあたる人物はさらにこう話しています。
一家の大黒柱を失い不憫に思ったので山上家に対し毎月5万円程の資金援助を約束しました。
A子は私の弟、つまり徹也の父が亡くなった後、
生命保険金の5000万円を2000万円と3000万円に分け、
それぞれ一括で統一教会に寄付していました。
母親は生命保険の全額を統一教会に全額献金してしまいました。
また義理の兄(山上容疑者の叔父)からの資金援助もすべて教団に流れていきました。
可哀そうな生い立ち⑦:資金援助の中止
このことが発覚してから叔父は援助をやめたそうです。
ただそのあとも母親による金の無心は続きました。
可哀そうな生い立ち⑧:母が勝手に資産全売却
98年、母親が実父が購入した東大阪市の土地を勝手に売却し献金
その後実父が興した建設会社の代表取締役に就任すると、
相続した一軒家など複数の所有物件を99年3月に売却し、献金。
自宅の売却金で2000万円、建設会社の事務所の売却金で2000万円を全額献金してしまったので、
前述の生命保険の金額も合わせると合計1億円ほど献金したことになります。
可哀そうな生い立ち⑨:学費が出せず大学進学を断念

山上徹也容疑者が通っていた高校は奈良県でもトップの進学校で
郡山高校だと言われています。
偏差値は68。卒業生は大阪大学や神戸大学などの国公立大や、有名私立大学にも多く進学しています。
山上容疑者も高校時代は応援部に入るなど、活動的だった一面も見えてきますね。
同志社大学を中退したという情報も出回っていますが、
それはデマだと、彼の叔父が証言しています。
可哀そうな生い立ち⑩:自殺未遂
理由は保険金を困窮する妹と兄へ送りたかったから
大学に進学できなかった山上徹也容疑者は
2002年〜2005年まで海上自衛隊に任期制の自衛官として在籍。
その間に自殺未遂を図っています。
その理由が「自分の保険金で、困窮する兄や妹を助けたい」というものでした。
(山上容疑者の伯父)
「平成17年1月に(海上自衛隊にいた)徹也が自殺未遂している。これを実行した理由ですけども、旧統一教会によって兄と妹が生活困窮しているわけです。そこへ自分の死亡保険金を渡すと」
小児がんを患っていた兄から「食べるものがない」と連絡を受けた伯父が
スポニチアネックスより引用
缶詰を送るほど逼迫(ひっぱく)していたという。
自殺未遂を聞いても韓国から帰国しなかった母親
母親は当時、教団の本部がある韓国を頻繁に訪問しており、
スポニチアネックス
自殺未遂騒動が起きた時も現地に滞在。伯父からの連絡を受けても帰国しなかったという。
可哀そうな生い立ち⑪:母親の自己破産
母親が自己破産したのは、山上徹也容疑者が海自に入隊した直後の02年12月のこと。
彼女が実父の死後に代表取締役に就任していた建設会社は解散に至りました。
可哀そうな生い立ち⑫:兄の自殺
15年11月、大病で片目の視力を失っていた当時30代半ばの兄が、将来を悲観し自殺しました。
かつて自身が自殺してでも保険金を渡そうとしていた兄の自殺も、山上容疑者にかなり追い打ちをかけたに違いありません。
まとめ
ここに挙げただけでも壮絶な人生を歩んできた山上徹也容疑者。
その人生が明かされ、同情する声も最近になって増えてきました。
しかし、だからといって、怒りの矛先を一人の政治家に向け命を奪う行為が許されるわけではありません。